テイストスケール法とは
テイストスケール法は、約7万人以上の人々に「どんな色彩が好きか、どんな香りが好きか」という嗜好調査を繰り返し行い、分析した結果をもとにあらゆるデザインを22タイプに分類したものです。
特徴は、嗜好感性座標(テイストスケール)を用いていることです。縦軸は、「女性的嗜好~男性的嗜好」(濃度軸)で、横軸は、「動的嗜好~静的嗜好」(強度軸)です。この座標に、色彩を当てはめると縦軸は明るい~暗いの明度段階で、横軸は鮮やか~鈍いの彩度段階です。素材においては、横軸の粗い~滑らかな変化、縦軸の軟らかい~硬いの変化で、柄は、横軸の密度ピッチやコントラストと縦軸の大きさの変化となります。
このように一つの座標上に「色彩」・「形態」・「素材」・「柄」という違う要素の強度と濃淡を位置づけています。
五感の要素と22タイプの分類
五感の要素はすべて22タイプに分類することができます。
• 視覚:色、配色、柄、形態、絵画、書体など
• 聴覚:音
• 嗅覚:香り
• 味覚:味
• 触覚:質感
すべての要素が同一の座標位置に調和したとき、その美しさは大変目を引きます。
例:ロマンティックな部屋のイメージ
例えば、「ロマンティック」をイメージさせる部屋を想像してみてください。白やピンクなどの淡く柔らかい色調、小花柄のカーテンやオーガンジー素材、ほのかな花の香り、そして優しい音楽が流れているかもしれません。それぞれのテイストタイプには、それに合った色や柄、デザイン、音、匂い、質感があるのです。
幅広い分野での活用
テイストスケール法を用いることで、ターゲットに合ったイメージのトータルな演出が可能です。ファッションのみならず、インテリア、エクステリア、プロダクトデザインなど幅広い分野での活用が見込まれています。
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